断水こま
今日は早朝から川崎市幸区のラーメン屋さんで給水管の漏水対応を行いました。
今回は明け方4時の店じまい中に給水管がポッキリと折れてしまったようです。
急いで現場に到着。厨房に入ると給水管は完全に折れて水栓が落っこちています。
また、継手には折れたねじが残っており良く見ると両サイドのねじも原型を定めておらず、いつ折れてもおかしくない状況です。「う〜ん、困った。」
早朝とはいえ次の開店時間を考えると、そろそろスープなどの仕込みを始める時間が迫ってきます。なので給水管を取り替えている時間もありません。
まずはとにかく折れたねじを取り出す事に専念します。色々考えた結果、継手に負担をかけられないのでヤスリでねじを削り取る事にしました。スペースも狭いため悪戦苦闘です。
しばらく頑張ってみましたが残念ながら折れたねじが取り出せません。
(降参、今回は負けたよネジさん。)
「とりあえず水が使えるようにします。」
お店の店員さんに状況を説明して社長さんに連絡してもらい了承をいただきます。
そこで今回は断水こまの登場です。
本来は給水管の直管部分に使用するのですが背に腹は変えられません。辛うじて継手のねじ部分に置きこまが出来そうです。
まずは断水こまを専用工具に取り付けて給水管の中に投入します。そして締め付けていくと給水管の中でこまのゴム部分が圧縮され風船のような感じで止水するのです。通常はバルブもなく水がふいている状態で止水するのに使用します。
何とか断水こまで通水はできたものの、しばらくすると他の場所からも微量の水漏れが発生してきます。
とりあえず応急処置となりましたが、緊急に給水管の取り替えが必要です。また今回は既設のライニング鋼管から熱に強い銅管に取り替えるアドバイスをさせていただき早々に工事を行う事となりました。