凍結断水

凍結断水

今日は朝から東京都中央区の建設現場で給水管のバルブを移設する工事を行いました。
水道本管から1つ目のバルブの為に、給水管を凍らせて断水させる凍結工法を行います。
また、前回は炭酸ガスを紹介しましたが、今回は液体窒素を使用します。
液体窒素は給水管を凍結させる時間が一番早いのです。
さて、準備も整い凍結開始です。
まずは給水管に設置したスチロールへ液体窒素を注ぎます。
「シュワー、モクモクモク」

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ドライアイスのスモークが掘削した穴全体に広がります。
よく見ると、煙の先にバルブがちょこっと顔をだしています。
まるで霧の摩周湖のようです。
「おーい、バルブ君。待ってろよー。ううっ、寒っ。」
足元に冷気がつたわります。
初めはモクモクと広がるスモークも給水管の凍結と同時に少なくなり、次第に無くなります。
あとはスチロールの中で液体窒素がブクブクと絶対零度で沸騰しています。
「よーし、良いかな。」
給水管が凍結したのを確認し、手際よくパイプを切断します。
ここでモタモタしていると凍っている給水管が解けはじめて、もっとも過酷な滝行が始まります。
(あわてず、素早く、丁寧に、っと。)
無事にバルブの移設が完了しました。

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以前よりバルブが手前にきているのが確認できます。
あとは凍っている給水管が解けはじめて、通水を確認すれば工事は完了です。

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